フランス人の名前

平塚徹京都産業大学 外国語学部

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適宜、増補改訂します。

Adèle
アデル(女)
【語源】ゲルマン語から。「高貴な」の意。
【聖名祝日】12月24日
Adeline
アドリーヌ(女)
【語源】Adèleに接尾辞-ineが付いた愛称。
【聖名祝日】10月20日
Adrien
アドリアン(男)
【語源】ラテン語Hadriānus[ハドリアーヌス](ハドリア出身の)から。ハドリアHadriaはイタリアのアドリア海沿岸の地名。
【聖名祝日】9月8日
【他言語】英語Adrian[エイドリアン]。
Agathe
アガト(女)
【語源】ギリシア語agathos[アガトス](よい)の女性形agathē[アガテー]から。
【聖名祝日】2月5日
【他言語】英語Agatha[アガサ]。
Agnès
アニェス(女)
【語源】ギリシア語hagnos[ハグノス](純潔の)の女性形hagnē[ハグネー]から。ラテン語のagnus[アグヌス](子羊)と結びつけられ、語頭のHが落ちた。
【聖名祝日】1月21日
【他言語】英語Agnes[アグネス]。
Alain
アラン(男)
【語源】諸説あって不詳。
【聖名祝日】9月9日
【他言語】英語Alan[アラン]。
Albert
アルベール(男)
【語源】ゲルマン語から。「高貴な」と「輝く」の複合語。
【聖名祝日】11月15日
【他言語】英語Albert[アルバート]、ドイツ語Albrecht[アルブレヒト]。
Alexandra
アレクサンドラ(女)
【語源】ギリシア語Alexandros[アレクサンドロス]の女性形Alexandra[アレクサンドラ]から。
Alexandre
アレクサンドル(男)
【語源】ギリシア語Alexandros[アレクサンドロス]から。
【聖名祝日】4月22日
【他言語】英語Alexander[アレグザンダー]。
Alexia
アレクシア(女)
【語源】Alexisのラテン語における変異形Alexius[アレクシウス]の女性形Alexia[アレクシア]から。
Alexis
アレクシ(男)
【語源】ギリシア語Alexis[アレクシス]から。「守る者」の意。
【聖名祝日】2月17日
【他言語】英語Alexis[アレクシス]。
Alice
アリス(女)
【語源】ゲルマン語から。「高貴さ」の意。
【聖名祝日】12月16日
【他言語】ドイツ語Adelheid[アーデルハイト]、英語Adelaide[アデレード]は同語源。英語Alice[アリス]、スペイン語Alicia[アリシア]はフランス語から。
Amandine
アマンディーヌ(女)
【語源】ラテン語amandus(愛すべき)の女性形amandaに接尾辞-ineが付いた愛称。
【聖名祝日】7月9日
Ambre
アンブル(女)
【語源】1970年頃から。フランス語ambre[アンブル](琥珀)。20世紀末から増加している。
Amélie
アメリー(女)
【語源】ゲルマン語から。
【他言語】英語Amelia[アミーリア]。
Anaïs
アナイス(女)
【語源】Anneのカタルーニャ語形およびプロヴァンス語形。
André
アンドレ(男)
【語源】ギリシア語Andreas[アンドレアス]から。「男らしい」の意。聖アンデレ。
【聖名祝日】11月30日
【他言語】英語Andrew[アンドルー]。
Andrée
アンドレ(女)
【語源】Andréの女性形。
Angélique
アンジェリック(女)
【語源】ラテン語angelicus[アンゲリクス](天使の)の女性形angelica[アンゲリカ]から。「天使のように可愛い」というつもりだろう。
【他言語】英語Angelica[アンジェリカ]。
Anne
アン(女)
【語源】ヘブライ語Ḥannāから。「恩寵」の意とされる。ハンナ。
【聖名祝日】7月26日
【他言語】英語Ann[アン]。
Annie
アニー(女)
【語源】Anneの愛称。
Antoine
アントワーヌ(男)
【語源】ラテン語Antōnius[アントーニウス]から。
【聖名祝日】6月13日
【他言語】英語Anthony[アンソニー]、Antony[アントニー]、ドイツ語Anton[アントン]、スペイン語Antonio[アントニオ]、イタリア語Antonio[アントーニオ]。
Arnaud
アルノー(男)
【語源】ゲルマン語から。「鷲」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】2月10日
【他言語】英語Arnold[アーノルド]。
Arthur
アルチュール(男)
【語源】おそらくケルト語から。アーサー王。
【他言語】英語Arthur[アーサー]。
Audrey
オドレ(女)
【語源】英語Audrey[オードリー]から。この名前はゲルマン語における「高貴な」と「強さ」の複合語にさかのぼる。
【聖名祝日】6月23日
Aurélie
オレリー(女)
【語源】ラテン語Aurēlia[アウレーリア]から。古代ローマの氏族名Aurēlius[アウレーリウス]の女性形。
【聖名祝日】10月15日
【他言語】英語Aurelia[オーリーリア]。
Aurélien
オレリアン(男)
【語源】ラテン語Aurēliānus[アウレーリアーヌス]から。
Aurore
オロール(女)
【語源】ラテン語aurōra[アウローラ](夜明け)から。
【他言語】英語Aurora[オーロラ]。
Baptiste
バチスト(男)
【語源】ギリシア語baptistēs[バプティステース](洗礼者)から。「洗礼者ヨハネ」のこと。
Bastien
バスチアン(男)
【語源】Sébastienの頭音消失形。
Béatrice
ベアトリス(女)
【語源】ラテン語Beatrix[ベアトリクス]から。
【聖名祝日】2月13日
【他言語】英語Beatrice[ベアトリス]。
Benjamin
バンジャマン(男)
【語源】ヘブライ語Binyāmīnから。「南の息子」あるいは「日々の息子」の意味だとされている。ベニヤミン(旧約聖書に出てくるイサクの十二人の息子達の最年少)。兄たちと異なり南方のカナンの地で生まれたために「南の息子」という意味で名付けられた、あるいは、ヤコブが年を取ってから生まれたため「日々の息子」という意味で名付けられたという説明がされている。末っ子なので、benjamin[バンジャマン]は普通名詞として「最年少」を意味する。女性の最年少には女性形のbenjamine[バンジャミーヌ]を用いる。
【聖名祝日】3月31日
【他言語】英語Benjamin[ベンジャミン]。
Benoît
ブノワ(男)
【語源】ラテン語Benedictus[ベネディクトゥス](祝福された)から。
【聖名祝日】7月11日
【他言語】英語Benedict[ベネディクト]。
Bernadette
ベルナデット(女)
【語源】Bernardに接尾辞-etteを加えた愛称。
【聖名祝日】2月18日
Bernard
ベルナール(男)
【語源】ゲルマン語から。「熊」と「強い」の複合語。
【聖名祝日】8月20日
【他言語】英語Bernard[バーナード]、ドイツ語Bernhard[ベルンハルト]。
Brigitte
ブリジット(女)
【語源】ケルト語から。ケルト神話に出てくる女神ブリギット。
【聖名祝日】7月23日
Bruno
ブリュノ(男)
【語源】ゲルマン語から。「茶色」と関係している。
【聖名祝日】10月6日
【他言語】英語Bruno[ブルーノ]。
Camille
カミーユ(通)
【語源】ラテン語Camillus[カミッルス]、Camilla[カミッラ]から。
【聖名祝日】7月14日
Carole
カロル(男)
【語源】古高ドイツ語Karlから。Charlesを参照。
【他言語】英語Carl[カール]。
Caroline
カロリーヌ(女)
【語源】Caroleの接尾辞-ineによる女性愛称。
Catherine
カトリーヌ(女)
【語源】ギリシア語Aikaterinē[アイカテリネー]から。
【聖名祝日】3月24日
【他言語】英語Catherine[キャサリン]。
Cécile
セシル(女)
【語源】ラテン語Caecilius[カエキリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Caecilia[カエキリア]から。
【聖名祝日】11月22日
【他言語】英語Cecilia[セシリア]。
Cédric
セドリック(男)
【語源】英語Cedric[セドリック]から。
Céline
セリーヌ(女)
【語源】ラテン語Caelīnus[カエリーヌス]の女性形Caelīna[カエリーナ]から。
【聖名祝日】10月21日
Chantal
シャンタル(女)
【語源】地名から。
Charles
シャルル(男)
【語源】ゲルマン語から。「自由人」「男」の意。
【聖名祝日】3月2日
【他言語】英語Charles[チャールズ]。
Charlotte
シャルロット(女)
【語源】Charlesの接尾辞-otteによる女性愛称。
【聖名祝日】7月17日
Chloé
クロエ(女)
【語源】1960年代から。ギリシア語Khloē[クロエー]から。(新芽・若枝)の意。20世紀末から多くなった。
Christelle
クリステル(女)
【語源】Christineの派生形。
Christian
クリスチャン(男)
【語源】ラテン語Christiānus[クリスティアーヌス](キリスト教徒)から。
【聖名祝日】11月12日
【他言語】英語Christian[クリスチャン]。
Christiane
クリスチアーヌ(女)
【語源】ラテン語Christiānus[クリスティアーヌス](キリスト教徒)の女性形Christiāna[クリスティアーナ]から。
Christine
クリスチーヌ(女)
【語源】Chrsitianeの変異形。
【聖名祝日】7月24日
【他言語】英語Christina[クリスティーナ]、Christine[クリスティーン]。
Christophe
クリストフ(男)
【語源】ギリシア語Khristophoros[クリストポロス]から。聖クリストフォロス。
【聖名祝日】8月21日
【他言語】英語Christopher[クリストファー]。
Claire
クレール(女)
【語源】ラテン語clārus[クラールス](明るい)の女性形clāra[クラーラ]から。Claraを参照。
【聖名祝日】8月11日
【他言語】英語Clare[クレア]。
Clara
クララ(女)
【語源】ラテン語clārus[クラールス](明るい)の女性形clāra[クラーラ]から。フランス語本来の形式はClaire[クレール]。2005年から2007年までフランスで女の子につけられた最も多い名前になった。
Clarisse
クラリス(女)
【語源】中世ラテン語Clarissa[クラリッサ]から。
【聖名祝日】8月12日
Claude
クロード(通)
【語源】ラテン語Claudius[クラウディウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】2月15日
Claudine
クロディーヌ(女)
【語源】Claudeの接尾辞-ineによる女性愛称。
Clémence
クレマンス(女)
【語源】ラテン語clemēntia[クレメーンティア](温厚・慈悲深さ・優しさ)から。
【聖名祝日】3月21日
Clément
クレマン(男)
【語源】ラテン語clemēns[クレメーンス](温厚な・柔和な・慈悲深い)から。
【聖名祝日】11月23日
Clémentine
クレマンチーヌ(女)
【語源】Clémentの接尾辞-ineによる女性愛称。
Colette
コレット(女)
【語源】Nicoleの接尾辞-etteによる愛称Nicolette[ニコレット]の頭音消失形。
【聖名祝日】3月6日
Corinne
コリンヌ(女)
【語源】ギリシア語Korinna[コリンナ]から。古代ギリシアの抒情詩人。
Damien
ダミアン(男)
【語源】ギリシア語Damianos[ダミアノス]から。
【聖名祝日】9月26日
【他言語】英語Damian[ダミアン]。
Daniel
ダニエル(男)
【語源】ヘブライ語Dāniʾēlから。「神は我が裁き主」の意とされる。ユダヤの預言者ダニエル。
【聖名祝日】12月11日
【他言語】英語Daniel[ダニエル]。
Danièle
ダニエル(女)
【語源】Danielの女性形。
Danielle
ダニエル(女)
【語源】Danielの女性形。
David
ダヴィッド(男)
【語源】ヘブライ語Dāwidから。「いとしい」の意とされる。古代イスラエルの王ダビデ。
【聖名祝日】12月29日
【他言語】英語David[デイビッド]。
Delphine
デルフィーヌ(女)
【語源】ラテン語Delphīna[デルピーナ]から。「デルフォイの女」の意。
【聖名祝日】11月26日
Denis
ドニ(男)
【語源】ギリシア語Dionysios[ディオニューシオス]から。「ディオニューソスの」の意。
【聖名祝日】10月9日
【他言語】英語Dennis[デニス]。
Denise
ドニーズ(女)
【語源】Denisの女性形。
【聖名祝日】5月15日
Didier
ディディエ(男)
【語源】ラテン語Dēsīderius [デーシーデリウス]から。
【聖名祝日】5月23日
Dimitri
ディミトリ(男)
【語源】ロシア語Dmitrij[ドミトリー]から。これは更にギリシア語Dēmētrios[デーメートリオス](デーメーテールDēmētērの)にさかのぼる。デーメーテールは、穀物の神。語源的にはgē[ゲー](大地)の変異形dē[デー]とmētēr[メーテール](母)の複合語と考えられる。
【聖名祝日】10月26日
Dominique
ドミニク(通)
【語源】ラテン語dominicus[ドミニクス]/dominica[ドミニカ]から。「主(キリスト)の」の意。
【聖名祝日】8月8日
Éliane
エリアーヌ(女)
【語源】ラテン語Aeliānus[アエリアーヌス]の女性形Aeliāna[アエリアーナ]から。
Élisabeth
エリザベット(女)
【語源】ヘブライ語ʾĔlīševaʿから。「我が神は誓い」の意とされる。
【聖名祝日】11月17日
【他言語】英語Elizabeth[エリザベス]。
Élise
エリーズ(女)
【語源】Élisabethの短縮形。
Élodie
エロディー(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】10月22日
Elsa
エルザ(女)
【語源】ドイツ語Elisabeth[エリーザベト]の短縮形Elsa[エルザ]から。
Émeline
エムリーヌ(女)
【語源】ゲルマン語から。
Émile
エミール(男)
【語源】ラテン語Aemilius[アエミリウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】5月22日
Émilie
エミリー(女)
【語源】ラテン語Aemilius[アエミリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Aemilia[アエミリア]から。
【聖名祝日】9月19日
【他言語】英語Emily[エミリー]。
Emma
エマ(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】4月19日
【他言語】英語Emma[エマ]。
Emmanuel
エマニュエル(男)
【語源】ヘブライ語ʿimmānūʾēlから。「神は我々と共にある」の意。
【聖名祝日】12月25日
Enzo
エンゾ(男)
【語源】1990年頃から増加。イタリア語のEnzo[エンツォ]から。2004年から2007年までフランスで男の子につけられた最も多い名前になった。
Éric
エリック(男)
【語源】古ノルド語から。
【聖名祝日】5月18日
【他言語】英語Eric[エリック]
Erwan
エルワン(男)
【語源】ブルトン語から。正確な語源は未詳。「ドラゴン」を意味するというのは同音意義による民間語源説らしい。
Estelle
エステル(女)
【語源】ラテン語stella[ステッラ](星)から。
【聖名祝日】5月11日
Étienne
エチエンヌ(男)
【語源】ギリシア語stephanos[ステパノス](冠)から。聖ステファノ。Stéphaneを参照。
【聖名祝日】12月26日
【他言語】英語Setephen[スティーヴン]、Steven[スティーヴン]、ドイツ語Stefan[シュテファン]、スペイン語Esteban[エステバン]、イタリア語Stefano[ステーファノ]。
Évelyne
エヴリーヌ(女)
【語源】Èveの愛称。
Fabien
ファビアン(男)
【語源】ラテン語Fabiānus[ファビアーヌス](古代ローマの氏族ファビウスFabiusに属する男)の意。
Fabienne
ファビエンヌ(女)
【語源】Fabienの女性形。
Fabrice
ファブリス(男)
【語源】ラテン語Fabricius[ファブリキウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】8月22日
Fanny
ファニー(女)
【語源】Stéphanie の省略形。
Florence
フロランス(女)
【語源】ラテン語flōrens[フローレンス](花盛りの)の派生形Flōrentius[フローレンティウス]の女性形Flōrentia[フローレンティア]から。
【聖名祝日】12月1日
Florent
フロラン(男)
【語源】ラテン語flōrens[フローレンス](花盛りの)から。
【聖名祝日】7月4日
Florian
フロリアン(男)
【語源】ラテン語Flōriānus[フローリアーヌス]から。
Floriane
フロリアーヌ(女)
【語源】Florianの女性形。
Francis
フランシス(男)
【語源】英語Francis[フランシス]から。
François
フランソワ(男)
【語源】ラテン語Franciscus[フランキスクス]から。
【聖名祝日】1月24日
【他言語】英語Francis[フランシス]、ドイツ語Franz[フランツ]、スペイン語Francisco[フランシスコ]、イタリア語Francesco[フランチェスコ]。
Françoise
フランソワーズ(女)
【語源】Françoisの女性形。
【聖名祝日】3月9日
Frédéric
フレデリック(男)
【語源】ゲルマン語から。「平和」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】7月18日
【他言語】英語Frederick[フレデリック]。
Frédérique
フレデリック(女)
【語源】Frédéricの女性形。
Gabriel
ガブリエル(男)
【語源】ヘブライ語Gavrīʾēlから。「神の男」などの意とされる。大天使ガブリエル。
Gaëtan
ガエタン(男)
【語源】ラテン語Cāiētānus[カイイェーターヌス](カイイェータ出身の)のイタリア語形Gaetano[ガエターノ](ガエータ出身の)から。カイイェータCāiētaは古代ローマの港町で現在のイタリアのガエータGaeta。
Gaspard
ガスパール(男)
【語源】ヘブライ語gizbār(財務官)から。ガスパール。東方の三博士の一人でアジアを象徴する。近年急増している。人気絵本シリーズ『リサとガスパール』も影響しているか。
【聖名祝日】12月28日
Geneviève
ジュヌヴィエーヴ(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】1月3日
Georges
ジョルジュ(男)
【語源】ギリシア語Geōrgios[ゲオールギオス]から。
【聖名祝日】4月23日
【他言語】英語George[ジョージ]、ドイツ語Georg[ゲオルク]、スペイン語Jorge[ホルヘ]、イタリア語Giorgio[ジョルジョ]。
Georgette
ジョルジェット(女)
【語源】Georgesの接尾辞-etteによる女性愛称。
Gérard
ジェラール(男)
【語源】ゲルマン語から。「槍」と「強い」の複合語。
【聖名祝日】10月3日
【他言語】ドイツ語Gerhard[ゲールハルト]。
Germain
ジェルマン(男)
【語源】ラテン語germānus[ゲルマーヌス](兄弟)あるいはGermānus[ゲルマーヌス](ゲルマン人)から。
【聖名祝日】5月28日
Germaine
ジェルメーヌ(女)
【語源】Germainの女性形。
【聖名祝日】6月15日
Gilbert
ジルベール(男)
【語源】ゲルマン語から。「人質」と「輝く」の複合語。Gil-はGisèleと同じ。Gisèleを参照。
【聖名祝日】6月7日
【他言語】英語Gilbert[ギルバート]。
Gilles
ジル(男)
【語源】ギリシア語Aigidios[アイギディオス]から、あるいは、古代ローマの氏族名Eggius[エッギウス]の派生形Eggidius[エッギディウス]から。
【聖名祝日】9月1日
Ginette
ジネット(女)
【語源】Genevièveに接尾辞-etteを加えた愛称。
Gisèle
ジゼール(女)
【語源】ゲルマン語から。「人質」の意(ドイツ語のGeisel)。同盟国の宮廷に人質として預けられた者の異名が由来らしい。
【聖名祝日】5月7日
Grégoire
グレゴワール(男)
【語源】ギリシア語Grēgorios[グレーゴリオス]から。「目を覚ましている」の意。「ペテロの手紙一」5章8節「目を覚ましていなさい」の教えを踏まえた名前。
【聖名祝日】9月3日
【他言語】英語Gregory[グレゴリー]。
Guillaume
ギヨーム(男)
【語源】ゲルマン語から。「意志」と「兜」の複合語。
【聖名祝日】1月10日
【他言語】英語William[ウィリアム]、ドイツ語Wilhelm[ヴィルヘルム]。
Guy
ギ(男)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】6月12日
Hélène
エレーヌ(女)
【語源】ギリシア語Helenē[ヘレネー]から。ギリシア神話に登場する美女。
【聖名祝日】8月18日
【他言語】英語Helen[ヘレン]。
Henri
アンリ(男)
【語源】ゲルマン語から。「家」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】7月13日
【他言語】英語Henry[ヘンリー]、ドイツ語Heinrich[ハインリヒ]、スペイン語Enrique[エンリケ]、イタリア語Enrico[エンリーコ]。
Hervé
エルヴェ(男)
【語源】ブルトン語から。
【聖名祝日】6月17日
Hugo
ユゴ(男)
【語源】ゲルマン語から。2000年頃に流行った。
Inès
イネス(女)
【語源】ギリシア語hagnos[ハグノス](純潔の)の女性形hagnē[ハグネー]のスペイン語形Ines[イネス]から。Agnès参照。
【聖名祝日】9月10日
Iris
イリス(女)
【語源】1980年代から増加。フランス語iris[イリス](あやめ)から。21世紀以降増加している。
Isabelle
イザベル(女)
【語源】Elisabethの派生形。Elisabeth参照。
【聖名祝日】2月22日
Jacqueline
ジャクリーヌ(女)
【語源】Jacquesの接尾辞-ineによる女性愛称。
【聖名祝日】2月8日
Jacques
ジャック(男)
【語源】ヘブライ語Yaʿăqōvから。ヤコブ。旧約聖書創世記25章26節には、生まれたときに双子の兄エサウのかかとをつかんでいたために「ヤコブ」となづけたとあり、「かかとをつかむもの」を意味するとされる。
【聖名祝日】7月25日
【他言語】英語Jacob[ジェイコブ]、ドイツ語Jakob[ヤーコプ]、スペイン語Santiago[サンティアゴ](Santo(聖)が融合した形)。後期ラテン語でcがmに変わった形に由来する系統もある。英語James[ジェイムズ]、スペイン語Jaime[ハイメ]、イタリア語Giacomo[ジャコモ]。英語Jack[ジャック]はJohnの愛称だが、フランス語のJacquesと同一視されることもある。
Jade
ジャッド(女)
【語源】1970年代から。フランス語jade[ジャッド](翡翠)から。2020年からフランスで女の子につけられた一番多い名前になった。
Jean
ジャン(男)
【語源】ヘブライ語Yōḥānānから。おそらく「神は恵み深い」の意。福音書記者ヨハネ。洗礼者ヨハネ。
【聖名祝日】3月8日
【他言語】英語John[ジョン]、ドイツ語Johann[ヨハン]、スペイン語Juan[フアン・ホアン]、イタリア語Giovanni[ジョヴァンニ]、ロシア語Ivan[イヴァン]。
Jeanne
ジャンヌ(女)
【語源】Jeanの女性形。
Jeannine
ジャニーヌ(女)
【語源】Jeanの接尾辞-ineによる女性愛称。
Jérémie
ジェレミー(男)
【語源】ヘブライ語Yirmᵊyāhūから。「神は高める」などの意と説明されている。エレミア。
【聖名祝日】5月1日
【他言語】英語Jeremy[ジェレミー]。
Jérôme
ジェローム(男)
【語源】ギリシア語Hierōnymos[ヒエローニュモス]から。ヒエロニムス。
【聖名祝日】9月30日
【他言語】英語Jerome[ジェローム]。
Joël
ジョエル(男)
【語源】ヘブライ語Yōʾēlから。「ヤハウェは神」の意とされる。ヨエル。
【聖名祝日】7月13日
【他言語】英語Joel[ジョエル]。
Joëlle
ジョエル(女)
【語源】Joëlの女性形。
Joseph
ジョゼフ(男)
【語源】ヘブライ語Yōsēfから。ヨセフ。創世記30章 24節に「その子をヨセフと名付け、「主が私にもう一人男の子を加えてくださいますように」と言った」とあることから「(神は)加える」の意とされる。しかし、同23節には「彼女は身ごもって男の子を産み、「神は私の恥を取り去ってくださった」と言い」ともあり、「取り去る」という動詞からという説明もされる。このくだりは、Yōsēfという名前をyāsaf(加える)とʾāsaf(取り去る)に二重にかける言葉遊びであろう。
【聖名祝日】3月19日
【他言語】英語Joseph[ジョーゼフ]、ドイツ語Joseph[ヨーゼフ]、スペイン語José[ホセ]、イタリア語Giuseppe[ジュゼッペ]、ロシア語Iosif[ヨシフ]。
Josette
ジョゼット(女)
【語源】Josephの接尾辞-etteによる女性愛称。
Josiane
ジョジアーヌ(女)
【語源】Josephの接尾辞-aneによる女性形。
Jules
ジュール(男)
【語源】ラテン語Jūlius[ユーリウス](古代ローマの氏族名)から。
【聖名祝日】4月12日
Julie
ジュリー(女)
【語源】ラテン語Jūlius[ユーリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Jūlia[ユーリア]から。
【聖名祝日】4月8日
Julien
ジュリアン(男)
【語源】ラテン語Jūliānus[ユーリアーヌス]から。Jūliusの派生形。
【聖名祝日】8月2日
Juliette
ジュリエット(女)
【語源】Julieの接尾辞-etteによる愛称。
【聖名祝日】7月30日
【他言語】英語Juliet[ジュリエット]。
Justin
ジュスタン(男)
【語源】ラテン語Justīnus[ユスティーヌス]から。
【聖名祝日】6月1日
【他言語】英語Justin[ジャスティン]。
Justine
ジュスティーヌ(女)
【語源】Justinの女性形。
【聖名祝日】3月12日
Karine
カリーヌ(女)
【語源】ラテン語cārus[カールス](最愛の・かわいい)の派生語からか、あるいは、Katherineの愛称からか。
Kevin
ケヴィン(男)
【語源】1970年代から増加。英語Kevin[ケヴィン]から。1989年から1994年までフランスで男の子につけられた最も多い名前になった。映画俳優のKevin Costner[ケヴィン・コスナー]や映画『ホーム・アローン』の主人公Kevin[ケヴィン]の影響と考えられる。Kévinという綴りもある。
Lætitia
レティシア(女)
【語源】ラテン語laetitia[ラエティティア](喜び)から。
Laure
ロール(女)
【語源】ラテン語Laura[ラウラ]から。laurus[ラウルス](月桂樹)に由来する男性名Laurus[ラウルス]の女性形。
【他言語】英語Laura[ローラ]。
Laurence
ロランス(女)
【語源】ラテン語Laurentius[ラウレンティウス](ラウレントゥム出身の)の女性形Laurentia[ラウレンティア]から。ラウレントゥムLaurentumは古代ローマの町。
Laurent
ロラン(男)
【語源】ラテン語Laurentius[ラウレンティウス](ラウレントゥム出身の)から。ラウレントゥムLaurentumは古代ローマの町。
【聖名祝日】8月10日
Léa
レア(女)
【語源】ラテン語lea[レア](雌ライオン)から。
【聖名祝日】3月22日
Léo
レオ(男)
【語源】ラテン語leō[レオー](雄ライオン)から。Léonと同じ。
Léon
レオン(男)
【語源】ラテン語leō[レオー](雄ライオン)から。Léoと同じ。
【聖名祝日】11月10日
Liliane
リリアン(女)
【語源】ラテン語līlium(ユリ)を元にした女性名Lilianaから。ユリの花が純潔を象徴することから、この名前も純潔を意味する。
Lionel
リオネル(男)
【語源】Léonの派生形。
Loïc
ロイック(男)
【語源】古プロヴァンス語から。Louis[ルイ]と同語源。
Louis
ルイ(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「戦い」の複合語。
【聖名祝日】8月25日
【他言語】英語Lewis[ルイス]、ドイツ語Ludwig[ルートヴィヒ]、スペイン語Luis[ルイス]、イタリア語Luigi[ルイージ]。
Louise
ルイーズ(女)
【語源】Louisの女性形。
【聖名祝日】3月15日
Luc
リュック(男)
【語源】ラテン語Lūcās[ルーカース]から。福音書記者ルカ。
【聖名祝日】10月18日
【他言語】英語Luke[ルーク]、ドイツ語Lukas[ルーカス]、スペイン語Lucas[ルカス]、イタリア語Luca[ルーカ]。
Lucas
リュカ(男)
【語源】ラテン語Lūcās[ルーカース]から。Luc参照。
Lucie
リュシー(女)
【語源】ラテン語Lūcius[ルーキウス]の女性形Lūcia[ルーキア]から。
【聖名祝日】12月13日
【他言語】英語Lucy[ルーシー]。
Lucien
リュシアン(男)
【語源】ラテン語Lūcius[ルーキウス]の派生形Lūciānus[ルーキアーヌス]から。
【聖名祝日】1月8日
Lucienne
リュシエンヌ(女)
【語源】Lucienの女性形。
Lucile
リュシル(女)
【語源】ラテン語Lūcīlius[ルーキーリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Lūcīliaから。
Ludovic
リュドヴィック(男)
【語源】ゲルマン語から。Louisと同語源だが、ラテン語化されたLudovicus[ルドヴィクス]に基づく形。
Madeleine
マドレーヌ(女)
【語源】ギリシア語Magdalēnē[マグダレーネー](マグダラ出身の女)。マグダラのマリア。マグダラはパレスチナの町。
【聖名祝日】7月22日
Maël
マエル(男)
【語源】ブルトン語から。「王子」を意味するケルト語に由来するらしい。もともとブルターニュ地方で人気があった名前だが、フランス全土に広がり、2010年代から急増している。
Maeva
マエヴァ(女)
【語源】1970年代から。タヒチ語から。「ようこそ」の意。2000年ごろに流行った。
Manon
マノン(女)
【語源】Marieの愛称。
Marc
マルク(男)
【語源】ラテン語Marcus[マルクス]から。福音書記者マルコ。
【聖名祝日】4月25日
【他言語】英語Mark[マーク]、ドイツ語Markus[マルクス]、スペイン語Marcos[マルコス]、イタリア語Marco[マルコ]。
Marcel
マルセル(男)
【語源】ラテン語Marcus[マルクス]の愛称Marcellus[マルケッルス]から。
【聖名祝日】1月16日
Marcelle
マルセル(男)
【語源】ラテン語Marcus[マルクス]の愛称Marcellus[マルケッルス]の女性形Marcella[マルケッラ]から。
【聖名祝日】1月31日
Marguerite
マルグリット(女)
【語源】ギリシア語margaritēs[マルガリテース](真珠)に由来するラテン語margarīta[マルガリータ](真珠)から。
【聖名祝日】11月16日
【他言語】英語Margaret[マーガレット]。
Marie
マリー(女)
【語源】ヘブライ語Miryāmから。おそらくエジプト起源で意味はよく分からない。聖母マリア、マグダラのマリア他。
【聖名祝日】8月15日
【他言語】英語Mary[メアリー]、ドイツ語Maria[マリーア]、スペイン語María[マリア]、イタリア語Maria[マリーア]。
Marine
マリーヌ(女)
【語源】ラテン語Marius[マリウス](古代ローマの氏族名)の派生形Marīnus[マリーヌス]の女性形Marīnaから。ラテン語marīnus[マリーヌス](海の)の女性形marīna[マリーナ]と同一視された。
Marion
マリオン(女)
【語源】Marieの愛称。
Martin
マルタン(男)
【語源】ラテン語Mārtīnus[マールティーヌス](マルスの)から。
【聖名祝日】11月11日
【他言語】英語Martin[マーティン]。
Martine
マルチーヌ(女)
【語源】ラテン語Mārtīnus[マールティーヌス](マルスの)の女性形Mārtīna[マールティーナ]から。
【聖名祝日】1月30日
Mathias
マチアス(男)
【語源】ヘブライ語Mattityāhūからとされるが多説もある。「神の贈り物」の意。Mathieuと同じ。
Mathieu
マチュ(男)
【語源】ヘブライ語Mattityāhūから。「神の贈り物」の意。Mathiasと同じ。聖マタイ。福音書記者マタイ。
【他言語】英語Matthew[マタイ]、ドイツ語Matthäus[マテーウス]、スペイン語Mateo[マテオ]、イタリア語Matteo[マッテーオ]。
Mathilde
マチルド(女)
【語源】ゲルマン語から。「力」と「戦い」の複合語。
【聖名祝日】3月14日
Maurice
モリス(男)
【語源】後期ラテン語Mauriciusから。
【聖名祝日】9月22日
Maxime
マクシム(男)
【語源】ラテン語Maximus[マクシムス](家名)から。「最大の」の意。
【聖名祝日】4月14日
Mehdi
メディ(男)
【語源】アラビア語mahdīyから。「正しく導かれた」という意。1960年代から増加し、1990年頃にピークに達したのち、減少傾向に転じている。
Mélanie
メラニー(女)
【語源】ラテン語Melania[メラニア]から。ギリシア語のmelas[メラス](黒い)の女性派生形。
Mélissa
メリサ(女)
【語源】1970年代から。ギリシア語melissa[メリッサ](ミツバチ)から。1980年代に流行った。フランス人歌手ジュリアン・クレールJulien Clercの歌Mélissa[メリサ]のヒットによる。
Michel
ミシェル(男)
【語源】ヘブライ語Mīxāʾēlから。「誰が神のようか?」の意。大天使ミカエル。
【聖名祝日】9月29日
【他言語】英語Michael[ミカエル]、ドイツ語Michael[ミヒャエル]、スペイン語Miguel[ミゲル]、イタリア語Michele[ミケーレ]、ロシア語Mikhail[ミハイル]。
Michèle
ミシェル(女)
【語源】Michelの女性形。
Micheline
ミシュリーヌ(女)
【語源】Michelの接尾辞-ineによる女性愛称。
Michelle
ミシェル(女)
【語源】Michelの女性形。
Mireille
ミレーユ(女)
【語源】プロヴァンス語のMirèioから。「素晴らしい人」の意。フレデリック・ミストラルのプロヴァンス語の詩の題名で使われた。ミストラルはMirèioはヘブライ語の女性名Miryāmをプロヴァンス語化したもので、Marie[マリ]と同じだとしている。
Mohamed
モアメッド(男)
【語源】アラビア語Muḥammadから。「称賛された」の意。イスラム教の開祖ムハンマド。20世紀中頃から増加し、2020年にフランスで男の子に多くつけられた名前の18位になった。
Monique
モニック(女)
【語源】ラテン語Monica[モニカ]から。聖アウグスティヌスの母親の聖モニカ。
【聖名祝日】8月27日
【他言語】英語Monica[モニカ]。
Morgan
モルガン(男)
【語源】ケルト語から。
Morgane
モルガーヌ(女)
【語源】Morganの女性形。
Nadine
ナディーヌ(女)
【語源】ロシア語で「希望」を意味する女性名Nadezhda[ナジェージダ]の愛称Nadjaに接尾辞-ineを付けたもの。ロシア名はロシア・バレエが流行して広まった。
Nathalie
ナタリー(女)
【語源】ロシア語Natalija[ナターリヤ]から。この名前は更に後期ラテン語Natālia[ナターリア]にさかのぼる。これはラテン語natālis[ナターリス](誕生日)の派生形。誕生日というのは、特にクリスマスを意味する。元々はクリスマスの頃に生まれた子に付けた名前だろう。ロシア名はロシア・バレエが流行して広まった。
【聖名祝日】7月27日
Nathan
ナタン(男)
【語源】1980年代から増加。ヘブライ語から。「彼は与えた」つまり「神は与えた」あるいは「贈り物」つまり「神からの贈り物」という意味だと考えられる。2010年からフランスで男の子につけられた一番多い名前になった。
Nicolas
ニコラ(男)
【語源】ギリシア語Nīkolāos[ニーコラーオス]から。nīkē[ニケー](勝利)とlāos[ラーオス](人々)の複合語で「人々の勝利」を意味する。
【聖名祝日】12月6日
【他言語】英語Nicholas[ニコラス]、ドイツ語Nikolas[ニーコラス]、スペイン語Nicolás[ニコラス]、イタリア語Nicola[ニコーラ]。
Nicole
ニコル(女)
【語源】Nicolasの女性形。
Nour
ヌール(女)
【語源】1980年代から。アラビア語nūr[ヌール](光)。21世紀以降急増している。
Océane
オセアーヌ(女)
【語源】1970年代から。フランス語océane[オセアーヌ](大海の)。2000年ごろ流行った。
Odette
オデット(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】4月20日
Odile
オディール(女)
【語源】ゲルマン語から。
【聖名祝日】12月14日
Olivier
オリヴィエ(男)
【語源】ラテン語olīvārius[オリーワーリウス](オリーブ)に由来すると民間では思われているが、本当はゲルマン語由来らしい。
【聖名祝日】7月12日
【他言語】英語Oliver[オリヴァー]。
Pascal
パスカル(男)
【語源】ラテン語Paschālis[パスカーリス](復活祭の)から。復活祭の頃に生まれた子に付けた名前。
【聖名祝日】5月17日
Pascale
パスカル(女)
【語源】Pascalの女性形。
Patrice
パトリス(男)
【語源】ラテン語patricius[パトリキウス](貴族)から。Patrickを参照。
【聖名祝日】3月17日
Patricia
パトリシア(女)
【語源】ラテン語patricius[パトリキウス](貴族)の女性形patricia[パトリキア]から。
Patrick
パトリック(男)
【語源】英語Patrick[パトリック]から。この名前はおそらくケルト語起源だが、聖パトリックの名前はラテン語でPatricius[パトリキウス]と表記され、フランス語Patrice[パトリス]につながっている。Patriceを参照。
Paul
ポール(男)
【語源】ラテン語Paulus[パウルス](古代ローマの家名)。「小さい」の意。聖パウロ。
【聖名祝日】6月29日
【他言語】英語Paul[ポール]、ドイツ語Paul[パウル]、スペイン語Pablo[パブロ]、イタリア語Paolo[パオロ]、ロシア語Pavel[パーヴェル]。
Paule
ポール(女)
【語源】Paulの女性形。
【聖名祝日】1月26日
Paulette
ポレット(女)
【語源】Paulに接尾辞-etteを加えた女性愛称。
Pauline
ポリーヌ(女)
【語源】Paulに接尾辞-ineを加えた女性愛称。
Philippe
フィリップ(男)
【語源】ギリシア語Philippos[ピリッポス]から。「馬を愛する者」の意。
【聖名祝日】5月3日
【他言語】英語Philip[フィリップ]、ドイツ語Philipp[フィーリップ]、スペイン語Felipe[フェリペ]、イタリア語Filippo[フィリッポ]。
Pierre
ピエール(男)
【語源】ギリシア語Petros[ペトロス]から。「石」の意。アラム語「ケファ」(岩・石)のギリシア語訳(ヨハネ福音書1:42)。聖ペテロ。イエスはペテロに「あなたはペテロである。私はこの岩の上に私の教会を建てよう」と言った(マタイ福音書16:18)。イエスはアラム語で話していたはずなので、あなたの名前は「ケファ」だから、その「ケファ」つまり岩の上に教会を建てようということになる。しかし、ギリシア語では、あなたの名前はpetros(石)だから、そのpetra(岩)の上に教会を建てようとなっていて、単語がずれている。ペテロの名前がpetra(岩)でなく、petros(石)なのは、女性名詞のpetra(岩)より男性名詞のpetros(石)の方が男性名として相応しかったためであろう。普通名詞のpierre[ピエール](石)は、ギリシア語のpetra(岩)がラテン語に借用され、「石」を意味するようになったものである。そのため、普通名詞のpierre(石)は女性名詞である。
【聖名祝日】12月9日
【他言語】英語Peter[ピーター]、ドイツ語Peter[ペーター]、スペイン語Pedro[ペドロ]、イタリア語Pietro[ピエートロ]、ロシア語Pjotr[ピョートル]。
Quentin
カンタン(男)
【語源】ラテン語Quintīnus[クィンティーヌス]から。古代ローマの男性名Quintus[クィントゥス]の派生形。quintusは「5番目の」の意味なので、おそらく第5子のこと。
【聖名祝日】10月31日
Raphaël
ラファエル(男)
【語源】ヘブライ語Rᵊfāʾēlから。「神は癒した」の意。大天使ラファエル。
【他言語】英語Raphael[ラファエル]。
Raymond
レモン(男)
【語源】ゲルマン語から。「助言」と「守護」の複合語。
【聖名祝日】1月7日
【他言語】英語Raymond[レイモンド]、ドイツ語Raimund[ライムント]、スペイン語Ramón[ラモン]、イタリア語Raimondo[ライモンド]。
Raymonde
レモンド(女)
【語源】Raymondの女性形。
Rémi
レミ(男)
【語源】ラテン語Rēmigius[レーミギウス]から。
【聖名祝日】1月15日
René
ルネ(男)
【語源】ラテン語Renātus[レナートゥス]から。「再生した」の意。初期キリスト教において洗礼による霊的な再生を祝って洗礼名として付けた。
【聖名祝日】10月19日
Renée
ルネ(女)
【語源】Renéの女性形。
Richard
リシャール(男)
【語源】ゲルマン語から。「支配者」と「勇敢な」の複合語。
【聖名祝日】4月3日
【他言語】英語Richard[リチャード]、ドイツ語Richard[リヒャルト]、スペイン語Ricardo[リカルド]、イタリア語Riccardo[リッカルド]。
Robert
ロベール(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「輝く」の複合語。
【聖名祝日】4月30日
【他言語】英語Robert[ロバート]、ドイツ語Robert[ローベルト]、スペイン語Roberto[ロベルト]、イタリア語Roberto[ロベルト]。
Roger
ロジェ(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「槍」の複合語。
【聖名祝日】12月30日
【他言語】英語Roger[ロジャー]、ドイツ語Rüdiger[リューディガー]、スペイン語Rogelio[ロヘリオ]、イタリア語Ruggero[ルッジェーロ]。
Roland
ロラン(男)
【語源】ゲルマン語から。「名声」と「国」の複合語。
【聖名祝日】9月15日
【他言語】英語Roland[ローランド]、ドイツ語Roland[ローラント]、イタリア語Orlando[オルランド]。
Romain
ロマン(男)
【語源】ラテン語Rōmānus[ローマーヌス](ローマ人)から。
【聖名祝日】2月28日
【他言語】ロシア語Roman[ロマン]。
Romane
ロマーヌ(女)
【語源】ラテン語Rōmānus[ローマーヌス](ローマ人)の女性形Rōmāna[ローマーナ]から。
Samuel
サミュエル(男)
【語源】ヘブライ語Šᵊmūʾēlから。サムエル。旧約聖書「サムエル記上」1章20節に、主に願って得た子だからと言って、その名をサムエルと名付けたとある。ここから、「神は置いた」などの意味と考えられる。
【他言語】英語Samuel[サミュエル]。
Sandra
サンドラ(女)
【語源】Alexandraの短縮形。
Sandrine
サンドリーヌ(女)
【語源】Sandraの接尾辞-ineを加えた愛称。
【聖名祝日】4月2日
Sarah
サラ(女)
【語源】ヘブライ語Śārāから。「王女」の意。サラ。
Sébastien
セバスチャン(男)
【語源】ラテン語Sēbastiānus[セーバスティアーヌス]から。「セバステー出身の人」の意。聖セバスティアヌス。
【聖名祝日】1月20日
【他言語】英語Sebasutian[セバスチャン]。
Serge
セルジュ(男)
【語源】ロシア語Sergejから。この名前は更にラテン語Sergius[セルギウス](古代ローマの氏族名)にさかのぼる。
【聖名祝日】10月7日
Séverin
セヴラン(男)
【語源】ラテン語Sevērīnus[セウェーリーヌス]から。
【聖名祝日】11月27日
Séverine
セヴリーヌ(女)
【語源】Séverinの女性形。
Simon
シモン(男)
【語源】ヘブライ語Šimʿōnから。「聞いている」の意。
【聖名祝日】10月28日
【他言語】英語Simon[サイモン]。
Simone
シモーヌ(女)
【語源】Simonの女性形。
Sophie
ソフィー(女)
【語源】ギリシア語sophia[ソピア](知恵)。
【聖名祝日】5月25日
Stéphane
ステファン(男)
【語源】ギリシア語stephanos[ステパノス](冠)から。聖ステファノ。フランス語本来の形式はÉtienneだったが、後にラテン語Stephanus[ステパヌス]に基づいて作り直した形。Étienneを参照。
Stéphanie
ステファニー(女)
【語源】ラテン語Stephanus[ステパヌス]の女性形Stephana[ステパナ]の変異形Stephania[ステパニア]から。Stéphaneを参照。
Suzanne
スュザンヌ(女)
【語源】ヘブライ語Šōšannāから。「百合」の意。
【他言語】英語Susan[スーザン]、Susanna(h)[スザンナ]、ドイツ語Susanna[スザンナ]、スペイン語Susana[スサナ]、イタリア語Susanna[スザンナ]。
Sylvain
シルヴァン(男)
【語源】ラテン語Silvānus[シルワーヌス](森の神)から。
【聖名祝日】5月4日
Sylvie
シルヴィー(女)
【語源】ラテン語Rhēa Silvia[レーア・シルウィア](ローマ建国神話においてローマを建設したロームルスRōmulusとレムスRemusの双子の兄弟を産んだ女性)から。
【聖名祝日】11月5日
Théo
テオ(男)
【語源】Théodore[テオドール]やThéophile[テオフィル]などThéo-で始まる男性名の短縮形。Théo-はギリシア語のtheos[テオス](神)に由来する。Théodore[テオドール]は「神からの贈り物」、Théophile[テオフィル]は「神を愛する者」あるいは「神に愛される者」の意。2000年頃に流行った。
Thibault
チボー(男)
【語源】ゲルマン語から。「人々」と「大胆な」の複合語。
Thierry
チエリ(男)
【語源】ゲルマン語から。「人々」と「支配者」の複合語。
【聖名祝日】7月1日
【他言語】英語Derek[デレク]。
Thomas
トマ(男)
【語源】アラム語から。「双子」の意。使徒トマス。
【聖名祝日】1月28日
【他言語】英語Thomas[トマス]、ドイツ語Thomas[トーマス]、スペイン語Tomás[トマス]、イタリア語Tommaso[トンマーゾ]。
Tristan
トリスタン(男)
【語源】ケルト語から。中世文学の『トリスタンとイゾルデ』や『アーサー王物語』に登場する伝説上の人物。
Valentin
ヴァランタン(男)
【語源】ラテン語Valentīnus[ワレンティーヌス]から。valēre[ワレーレ](体力がある・健康である)の現在分詞に由来する形容詞valens[ワレンス](体力のある・健康な)の派生形。聖バレンタイン。聖名祝日の4月24日がいわゆるバレンタインデー。
【聖名祝日】2月14日
【他言語】英語Valentine[ヴァレンタイン]、ドイツ語Valentin[ヴァーレンティーン]、スペイン語Valentín[バレンティン]、イタリア語Valentino[ヴァレンティーノ]。
Valentine
ヴァランティーヌ(女)
【語源】Valentinの女性形。
Valérie
ヴァレリー(女)
【語源】ラテン語Valerius[ワレリウス](古代ローマの氏族名)の女性形Valeria[ワレリア]から。valēre[ワレーレ](体力がある・健康である)の派生形。
【聖名祝日】4月28日
Valéry
ヴァレリー(男)
【語源】ラテン語Valerius[ワレリウス](古代ローマの氏族名)から。valēre[ワレーレ](体力がある・健康である)の派生形。
Véronique
ヴェロニック(女)
【語源】ラテン語Veronīca[ウェロニーカ]から。ゴルゴタの丘に十字架を運ぶキリストにヴェロニカがヴェールを差し出し、それでキリストが額の汗を拭いたところ、ヴェールにキリストの顔が写ったという「聖ヴェロニカの聖骸布」の伝承から、Veronīcaという名前はラテン語のvēra īcōn[ウェーラ・イーコーン](真の像)のアナグラムとされた。また、ギリシア語pherenīkos[ペレニーコス](勝利をもたらす)の女性形pherenīkē[ペレニーケー]に対応する古代マケドニア語Berenīkē[ベレニーケー]に由来する女性名Béréniceと混同された。
【聖名祝日】2月4日
【他言語】英語Veronica[ヴェロニカ]。
Victor
ヴィクトル(男)
【語源】ラテン語victor[ウィクトル]から。初期キリスト教においてはキリストの死と罪に対する勝利と関連づけられて男性名として用いられた。
【聖名祝日】7月21日
【他言語】英語Victor[ヴィクター]、ドイツ語Viktor[ヴィクトル]、スペイン語Víctor[ビクトル]、イタリア語Vittorio[ヴィットーリオ]。
Vincent
ヴァンサン(男)
【語源】ラテン語vincere[ウィンケレ](勝利する)の現在分詞vincens[ウィンケンス]から。
【聖名祝日】1月22日
【他言語】英語Vincent[ヴィンセント]、ドイツ語Vinzenz[ヴィンツェンツ]、スペイン語Vicente[ビセンテ]、イタリア語Vincenzo[ヴィンチェンツォ]。
Virginie
ヴィルジニー(女)
【語源】ラテン語Vergīnius[ウェルギーニウス](古代ローマの氏族名)の変異形Virgīnius[ウィルギーニウス]の女性形Virgīnia[ウィルギーニア]から。ラテン語virgō[ウィルゴー](乙女)と結びつけれている。
William
ウィリアム(男)
【語源】英語William[ウイリアム]から。同語源のフランス語の本来の名前はGuillaume[ギョーム]。
Xavier
グザヴィエ(男)
【語源】バスク語から。町の名前。フランシスコ・ザビエルはこの町の出身で、「ザビエル」はこの町の名前。現在はスペイン語でJavier[ハビエル]と呼ばれている。
【聖名祝日】12月3日
【他言語】スペイン語Javier[ハビエル]。
Yann
ヤン(男)
【語源】ブルトン語Yannから。フランス語のJean[ジャン]と同語源。
Yannick
ヤニック(男)
【語源】ブルトン語Yannigから。Yannの愛称。
Yoann
ヨアン(男)
【語源】1960年代から。おそらくドイツ語のJohann[ヨハン]およびオランダ語Johan[ヨーハン]から。1980年代に流行った。
Yves
イヴ(男)
【語源】ケルト語あるいはゲルマン語から。植物の「イチイ」を表すフランス語if[イフ]、英語yew[ユー]、ドイツ語Eibe[アイベ]と同根らしい。
【聖名祝日】5月19日
Yvette
イヴェット(女)
【語源】Yvesに接尾辞-etteを加えた愛称。
【聖名祝日】1月13日
Yvonne
イヴォンヌ(女)
【語源】Yvesの古フランス語における被制格Yvonの女性形から。
Zinedine
ジネディーヌ(男)
【語源】アラビア語Zayn ad-Dīn[ザインアッディーン](信仰の美)から。フランスの元サッカー選手ジダンZidaneの名前。愛称はZizou[ジズー]。1990年代中頃からあやかって名付ける人たちがいる。
Zoé
ゾエ(女)
【語源】ギリシア語zōē[ゾーエー](生命)から。元々は命のように大事なという愛情を込めた名前だったか。初期キリスト教においては、永遠の命への願いを込めたらしい。


©平塚徹(京都産業大学 外国語学部)

京都産業大学外国語学部では、英語ドイツ語フランス語スペイン語イタリア語ロシア語中国語韓国語インドネシア語を専門的に学ぶことができます。