京都産業大学外国語学部では、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ロシア語・中国語・韓国語・インドネシア語を専門的に学ぶことができます。
フランス語にも早口言葉があり、virelangueと呼ばれている。しかし、この語は日本の仏和辞典にはまだ登録されていない。
Ton thé t'a-t-il ôté ta toux ?
トンテタティロテタトゥ?
君のお茶は君の咳を止めてくれたか?
無生物主語なので分かりにくいかもしれないが、要するに「(咳止めの)茶で咳は止まったか?」という趣旨。フランス語らしい言い方。
子音[t]の後の母音を次々に切り替えていけばいいので、それほど難しくはない。
Si six scies scient six cyprès, six cent six scies scient six cent six cyprès.
スィスィスィスィスィスィプレ スィサンスィスィスィスィサンスィスィプレ
6本のノコギリが6本のイトスギを切るなら、606本のノコギリは606本のイトスギを切る
「スィ」が何回も連続するので、構文を意識していないと、どこまで言ったか分からなくなる。
「スィ」を繰り返した後に、cyprèsを滑らかに言えるかがハードル。
構文を意識して、cyprèsの前まで来たら、次はcyprèsだと意識するといい。
Le riz tenta le rat, et le rat tenté tâta le riz tentant.
ルリタンタルラ エルラタンテタタルリタンタン
米はネズミを誘惑し、誘惑されたネズミは誘惑した米に触ってみた
(動画の字幕の訳は誤っていますが、YouTubeのコメント欄で訂正されています)
le riz[ルリ](米)とle rat[ルラ](ネズミ)が似ているが少し違うので、混乱しないようにする。
tenta[タンタ](誘惑した)、tenté[タンテ](誘惑された)、tenant[タンタン](誘惑する)、tâta[タタ](触ってみた)が似ているが少しずつ違うので、混乱しないようにする。
©平塚徹(京都産業大学 外国語学部)
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