ファイルに関する雑多なコマンド

cat:ファイルを連結して出力する。
<書式> cat [option..] [file..]
-b, --number-nonblank 空白でない行に番号を付ける。初めの行を1行目とする。
-e `-vE'と同じ。
-n, --number すべての行に番号を付ける。初めの行を 1行目とする。
-s, --squeeze-blank 連続した空白行を、1つの空白行にまとめる。
-t `-vT'と同じ。
-v, --show-nonprinting <LFD> と <TAB> とを除く制御文字を `^' 表記を使って表示する。高位ビットがセットされている文字は、前に `M-' を置いて表わす。
-A, --show-all `-vET'と同じ。
-E, --show-ends 各行の最後に `$' を表示する。
-T, --show-tabs <TAB> 文字を `^I' と表示する。
more:ファイルの内容を一ページずつ表示する。
<書式> more [option..] [file..]
-num スクリーンサイズ(行数)を整数で指定する。
-d moreは、"[スペースキーを押すと続き、'q' で終了。]" とユーザーに促し、不適切なキー入力に対しては、ビープ音を鳴らす代わりに "['h'キーで操作方法]" と表示する。
-l 通常moreは、^L(改頁)を特殊文字として扱い、改頁の次の行で停止する。 -l オプションは、この機能を抑制する。
-f 画面行数の代わりに、論理行をカウントする。 (すなわち、長い行が折り返されない。)
-p スクロールしない。その代わりに、全画面消去してからテキストを表示する。
-c スクロールしない。その代わりに、表示されたままの行を消しながら、上端から各画面を表示する。
head:指定ファイルの最初の部分を表示する。
<書式> head [option..] [file..]
-COUNTOPTIONS このオプションは最初に指定されたときに限って認識される。 COUNTは10進数の数値。単位を表す文字 (`b', `k', `m') を後置したり(それぞれの意味は `-c' のものと同じ)、行単位のカウントを指定する`l'を後置したり、他のオプション文字 (`cqv') を後置したりできる。 何も文字が後置されなかった場合は `l' が指定されたのと同じことになる。
-c BYTES, --bytes=BYTES 行単位ではなく、先頭のBYTESバイトを表示する。`b' を追加するとBYTESの512倍、`k'は1024倍、`m'は1048576倍を指定したことになる。
-n LINES, --lines=LINES' 最初のLINES行を表示する。
-q, --quiet, --silent ファイル名のヘッダを出力しない。
-v, --verbose 常にファイル名のヘッダを出力する。
tail:ファイルの末尾の部分を表示する。
<書式> tail [option..] [file..]
-COUNTOPTIONS COUNTは10進数の数値。単位を表す文字 (`b', `k', `m') を後置したり(それぞれの意味は `-c' のものと同じ)、行単位のカウントを指定する`l'を後置したり、他のオプション文字 (`cqv') を後置したりできる。何も文字が後置されなかった場合は `l' が指定されたのと同じことになる。
-c BYTES, --bytes=BYTES 行単位ではなく、末尾のBYTESバイトを表示する。 `b'を追加するとBYTESの512倍、`k'は1024倍、`m'は1048576倍を指定したことになる。
-n LINES, --lines=LINES 末尾の LINES 行を表示する。
-q, --quiet, --silent ファイル名のヘッダを出力しない。
-v, --verbose 常にファイル名のヘッダを出力する。
file:ファイルの種類を判定する。
<書式> file file..
touch:ファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する。
<書式> touch [option..] file...
-a file のアクセス時刻のみを変更する。
-c fileを作成しない。
-m fileの修正時刻を変更する。
-r ref_file ref_file で指定したファイルの時刻を使い変更する。
-t time time で指定した時刻を使い変更する。形式は10進法で[[CC]YY]MMDDhhmm[.SS]となる。 CCを指定しない場合、年CCYYは1969-2068の範囲となる。SSを指定しない場合、0として見倣される。うるう秒を参照できるように0-61の 範囲で指定できる。結果の時刻は環境変数TZにより指定されたタイムゾーンでの時刻となる。結果の時刻が1970年1月1日以前になった場合エラーとな る。
od:ファイルの内容をダンプする。
<書式> od [option..] [file..]
-b 8進でバイトを出力する。
-c 可視コードは文字表示する。
-x 16進数で表示する。
split:ファイルを決まった大きさに分割する。
<書式> split [option..] [file [prefix]]

prefixは出力ファイルの頭につく名前である。

-LINES, -l LINES, --lines=LINES FILEのLINES行分ずつ(デフォルトは1000行)を各出力ファイルに書き込む。
-b BYTES, --bytes=BYTES FILEのBYTESバイトずつを各出力ファイルに書きこむ。`b'を付加するとBYTESは512 倍、`k' なら1024倍、`m'なら1048576倍される。
-C BYTES, --line-bytes=BYTES FILEの行をBYTESバイトを越えない範囲で、できるだけたくさん各出力ファイルに書き込む。 BYTES バイトよりも長い行があった場合には、その行の残りがBYTESバイト未満になるまで BYTESバイト毎を出力ファイルに書き込み、後は通常に動作を続ける。 BYTES は --bytes オプションと同様の形式で指定 できる。
-v, --verbose 常にファイル名のヘッダを表示する。
du:ファイルのディスク使用量を見積もる。
<書式> du [option..] [file..]
-a ディレクトリだけでなく、全てのファイルについて容量を表示する。
-k デフォルトの 512 バイト単位の代わりに 1024 バイト単位を使用する。
-s 実際に引き数で指定された対象による使用量のみを表示し、そのサブディレクトリによる使用量は表示し ない。
-x 引き数で指定されたファイルと同じディバイス上のみで使用量を集計する。
ln:ファイルへのリンクを作成する。
<書式> ln [option..] source [dest]

ln [options] source.. directory
-f 指定したリンクファイルがすでにあった場合は削除する。
-d, -F, --directory スーパーユーザーがディレクトリへのハードリンクを作成するのを許す。
-f, --force 指定したリンクファイルがすでにあった場合は削除する。
-i, --interactive 指定したリンクファイルがすでにあった場合は、削除するかどうか問い合わせを行う。
-n, --no-dereference 明示的にディレクトリにシンボリックリンクしている リンクファイルが指定された場合、それを普通のファイルと同じように扱う。
-s, --symbolic ハードリンクの代わりにシンボリックリンクを作成する。シンボリックリンクをサポートしないシステム では、 このオプションを指定すると単にエラーメッセージを出力する。
-v, --verbose リンクを作成する前にそれぞれの名前を出力する。