マルチ語学人間へ!- 卒業までの新たな挑戦

外国語「エキスパート科目」のすすめ

 

 共通教育の言語教育科目として、外国語エキスパート科目が開設されています。これは、一週間に4回の授業で初めての外国語をじっくり学ぶコースで、

 

ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、インドネシア語、イタリア語、韓国朝鮮語、

 

が選択できます。4コマの授業で構成された、質・量ともに専門課程なみのコースです。また、共通教育の科目として、卒業要件単位になります3回生からは、外国語学部の必修科目の負担がへります。このチャンスを生かしてもう一つの専門語学にチャレンジしてみてはどうでしょう。1年間、初級のエキスパート科目(T/U)で勉強したあとは、さらに上のレベルのエキスパート発展科目検定試験を準備するクラスを受講できます。LL機器を使った授業会話の授業などと組み合わせれば、2年間で新しい語学をかなりの段階まで身につけることができますし、検定試験に合格すれば、単位認定してもらえます。

 

いろんなことばを学んで広く世界を知ろう

 外国語学部で勉強しているみなさんは、外国語でのコミュニケーションが、今日の世界でますます重要になってきていることをよく知っています。すでにみなさんは、ひとつの外国語をかなりのレベルまで学習し、これからはその知識をさらに実践的に広げてゆく段階です。各言語で2年間のインテンシブコースをクリアしてきたみなさんは、経験から外国語を学ぶコツをもう手に入れています。次の外国語の習得は、よりスムースに行くはずです。ここで、もうひとがんばり!世界には外国語を3ヶ国語、4ヶ国語そしてそれ以上、話す人がたくさんいます。あなたもそんなマルチ語学人間のひとりになりたいと思いませんか?すでに学習した専攻の外国語と「近い」ことばを選択すれば、例えばイタリア語学科の学生さんが同じロマンス語系のスペイン語やフランス語を選択すれば、よりいっそう効率よく勉強できるでしょうし、イタリア語の知識にも幅と深さが加わるでしょう。反対に、まったく異なったことばを学んでみるのも、たいへん意義深いことです。ヨーロッパ語専攻の学生さんがアジアのことばを身につければ、希少価値です。新しい語学力はもちろん、そのチャレンジ精神が就職などに際しても大きく評価されるのではないでしょうか。

 英米語学科のみなさんは英語ひとつで満足ですか? 1回生のときに、少しだけ他の外国語を勉強したと思いますが、もう忘れてしまっていませんか?英語のほかにもう一つ外国語を習得すれば、それを使っている英語圏以外の人々の生の声に接し、本音のコミュニケーションができます。英語では伝わらない異なった視点からの情報をつかむこともできます。こうしたことをとおして、新たなビジネスチャンスも生まれるでしょう。英語を話さない人たちとの母語での交流によって、取引相手の信頼を勝ちとることは決定的です。きめ細かいローカルな情報を得て、競争相手の一歩先を行く差異化されたビジネス戦略をとることもできるでしょう。

 世界の各地には長い歴史につちかわれた独自の多様な文化があります。食文化を例にとっても、「ファーストフードのハンバーガー」だけではない変化に富んだ奥の深さをもっています。英語以外の新しい外国語をとおして、あなたに新しい「世界」の扉が開かれるでしょう。世界中の異なった人々が持つ新鮮な発想多様な価値観は、私たちの視野を大きく広げ、私たち自身の考え方や生き方をきっと豊かにしてくれるでしょう。

 新しい外国語を習うには努力も時間もいります。でも、それがむだになることはありません。それに、英語がそこそこできる人はたくさんいますプラス・アルファの語学力はあなたに大きな付加価値をつけ、あなたの将来のキャリアにも大きく貢献することでしょう。英米語学科の4回生でエキスパート科目を受講して、秋には検定試験に合格した人もいます。

 

ぜひ、この機会に、新しい外国語を通して英語の先に進みましょう!