フランス語講読の授業は、いくつかの異なったタイプの練習・解説で構成されます。すなわち、 (1)テキストの音読を通して、発音と文字の読み方を、間違いを修正しつつ、練習する、(2)予習したテキストの部分の理解を確認する、(3)テキストの別の部分をその場で(辞書の助けを借りつつ)読む、(4)テキストの残りの部分と他の関連事項を教員の解説にそって理解する、という四つの部分からなります。このうち、(1)と(2)に関しては、受講生には予習が必要になります。すなわち、授業前の準備として、(a)CDのモデルに沿ってテキスト(の一部)の音読し、(b)テキストに関する課題をやっておく必要があります。授業時間内における音読、課題の提出は平常点としてカウントします。


春学期は、自然環境や現代のフランス社会の多様な側面を記述した教科書の第一部を読みます。具体的なスケジュールは以下のとおりです。

第1週
 授業の導入。授業の目的・方法の確認。第1節「フランスの地理と社会-1:変化に富んだ風景」講読。
第2週〜第4週(ゴールデンウィークを含む)
 第2節「フランスの地理と社会-2:さまざまな顔を持つ国」講読。
第5週〜第6週
 第3節「フランスの地理と社会-3:人口と産業」講読。
第7週〜第8週
 第4節「フランスの地理と社会-4:交通と地方社会」講読。
第9週〜第10週
 第5節「フランスの地理と社会-5:都市空間」講読。
第11週〜第12週
 第6節「フランスの地理と社会-6:首都パリ」講読。
第13週〜第15週
 第7節「フランスの地理と社会-6:首都パリ」講読(続き)。第1-7節総復習。
(祝日等で授業時間が確保できないときは、授業実施回数に応じて計画を変更します。また、学生の習得状況に応じて計画を変更することもあります。)

 秋学期は、フランス各地の歴史遺産を紹介した教科書の第二部を読みます。具体的なスケジュールは以下のとおりです。

第1週
 第1節「フランスの歴史遺産」講読。
第2週
 第2節「ブルターニュと巨石文化」講読。
第3週〜第4週
 第3節「南フランスのローマ遺跡」講読。
第5週〜第6週
 第4節「大聖堂の時代:フランス各地の中世キリスト教遺跡」講読。
第7週〜第8週
 第4節「ルネッサンスの城」講読。
第9週〜第10週
 第5節「近世の都市と広場の文化」講読。
第11週〜第12週
 第6節「エッフェル塔:産業革命期のパリ」講読。
第13週〜第15週
 第7節「パリの歴史」講読。
(祝日等で授業時間が確保できないときは、授業実施回数に応じて計画を変更します。また、学生の習得状況に応じて計画を変更することもあります。)



履修上の注意
 この授業は「たのしく学ぶフランス語IA/IIA・IB/IIB」を終えた学生を想定して進めます。もちろん、「フランス語エキスパートI/II」を終えた学生も問題なく受講できます。これらの授業以外ですでにフランス語を学んだことのある学生も受講できますが、その場合は、レベルを確認するために、担当教員に相談する必要があります。



授業の到達目標
1.  フランス語を使った専門書の講読科目を受講できるレベルまで読解力を高めること。
2. 地理と歴史を中心としたフランス文化の基礎知識を身につけること。