中国経済特別講座:中国経済の市場化・グローバル化

   1、概要

 平成 19 年 10 月 6 日・ 13 日・ 20 日・ 27 日( 10 月の毎週土曜日)の午前の部 (2 時限目 ) と午後の部 (3 時限目 ) に、本学図書館ホールにおいて、 ORC 中国経済プロジェクトの主催、大学連携推進室の協賛で、「 ORC 中国経済特別講座」を実施いたしました。

 本講座は 10 月の毎週土曜日の午前と午後の 2 回講義の計 8 回シリーズにもかかわらず、各回とも 60 名近くの社会人および学生の方々が出席されました。 8 回シリーズで、出席者は、延べ約 500 名を数えるほどの盛会でありました。私共の特別講座に関心を持っていただき、お出でいただきました受講者の皆様に対して、ここに厚くお礼申し上げる次第であります。

 今回の「中国経済特別委講座」は、 2001 年以降 7 年間の私共 ORC の研究成果をわかりやすくお話しする機会をもちたいという思いを、このような形で実現した次第であります。扱ったテーマは、現在、中国経済が抱えている経済問題を含むものであり、中国経済の市場化に関するものとして、企業改革・三農問題・地域格差・戸籍問題・水資源問題・環境問題など、中国の経済グローバル化に関するものとして、世界の工場となりつつある中国の貿易構造・外資政策・対中外国企業進出・人民元問題などでありました。

 各講座は、すべて本学の ORC の研究スタッフが担当し、持ち時間 90 分の内、最初の 60 分は予定のテーマについて講義を行ない、さらに残された時間を利用して、受講者との質疑応答、それに加えて Coffee Break と称して、 ORC の現地調査の際に撮影したスナップ写真を用いた話題提供を行いました。学部の講義の雰囲気とは一味違って、中国との取引を実際に行っている方、中国経済に関連する専門書を読んで自習をしている方、中国を旅行した経験を持っておられる方などから鋭い質問をいただくこととなりました。会場の図書館ホールは、時折笑いが起きる熱気のこもった楽しい特別講座でありました。私共 ORC スタッフも貴重な刺戟をいただくことができ、今後の研究に対する大きな励みとなった次第であります。

 今回の講座は、街の雑踏にある場所とは異なり、静寂な大学キャンパスの図書館ホールで行いました。お出でいただきました受講者の方々には、特別講座に加えて、昼食は日頃学生が利用するキャンパス内の食堂で、さらにお昼休みの時間には、図書館内の閲覧図書もご覧いただき、ひとときの京都産大のキャンパスライフをお楽しみいただけたのではと推察申し上げる次第であります。

 

   2、プログラム(2007106日、13日、20日、27日)

     中国経済特別講座(最近の中国経済の話)

   3、中国経済特別講座の写真

 特別講座講師(ORCメンバー)

(右から)寺町信雄教授、八木三木男教授、久力文夫教授、岑智偉准教授

講師:寺町信雄 教授

   「中国の地域格差と労働移動」(10月13日)

   「中国のグローバル化について」(10月20日)

講師:久力文夫 教授

   「中国市場化の中の三農問題」(10月6日)

   「中国の水資源問題」(10月20日)

講師:八木三木男 教授

   「中国の経済問題と外国為替政策」(10月13日)

   「対中進出企業の日米比較」(10月27日)

講師:岑智偉 准教授

   「中国の市場化について」(10月6日)

   「中国の企業改革」(10月27日)

会場

  

シンポジ

会場

シンポジ

会場