伊藤 豊 Yutaka Itoh
理学部 准教授

略歴
1994年 東京大学大学院理学系研究科博士課程卒業、博士号取得
2010年 より本学
趣味は物理の本収集、ウィンドウショッピング、TVやDVDや映画の鑑賞、
コーヒー、パン屋めぐり、物理教材づくり


研究分野: 核磁気共鳴法、強相関電子物性、物性一般、物理教育
主要研究テーマ: 核磁気共鳴法を用いた強相関電子系の磁性と超伝導の研究

核磁気共鳴法と電子物性
物理学の最前線は,宇宙の果てや素粒子の中身にあるだけではなく、 実は私達の身の周りにある物質の性質にもあります。 20世紀は物理学の世紀であったといわれています。 しかし、21世紀もまた物理学の最前線は拡大しつつ、 周りの学問領域と付いたり離れたりを繰り返し、学際的領域を形成しています。 現代文明を支えている1つは、物質の磁性です。 そして今1980年代中期に発見された高温超伝導体が実用化のレベルに達しつつあり、 強相関電子系物理という分野をつくりました。 私の研究室では核磁気共鳴法という手法を使って、この多彩な物質世界の、 磁性と超伝導という電子物性を研究しています。 核磁気共鳴法とは、病院で使われているMRI(磁気共鳴映像法)と同じ原理の測定手法です。 この手法を軸足に,物質の極微の世界の局所構造、電子相関効果、磁性、 超伝導を研究し、簡単な物質の合成も行っています。

研究トピックス
  • 磁性と超伝導のミクロな物性研究
  • 幾何学的または非幾何学的フラストレーション効果の研究
  • 不均質な物質の局所構造の解明
  • 物理教材の開発
主要論文(5編以内)
  • Y.Itoh and T. Machi, ISBN 978-1-60456-919-3 235-268 (Nova Science Publisher,NY,2008).
    "Mercury-Based Superconducting Cuprate: High Tc and Pseudo Spin-Gap " in "Superconducting Cuprates: Properties, Preparation and Applications
  • Y.Itoh,C.Michioka, K.Yoshioka, K.Nakajima, and H.Sato, J. Phys. Soc. Jpn. 78, 023705 (2009).
    "Critical Slowing Down of Triangular Lattice Spin-3/2 Heisenberg Antiferromagnet Li7RuO6 via 7Li NMR"
  • Y. Itoh, C. Michioka, K. Yoshimura, and Y. Ueda, J. Phys. Soc. Jpn. 75, 013711 (2006).
    "Zeeman-Perturbed Cu Nuclear Quadrupole Resonance Study of Vortex State of YBa2Cu3O7-d"
  • Y. Itoh, T. Machi, C. Kasai, S. Adachi, N. Koshizuka, and M. Murakami, Phys. Rev. B 67, 064516 (2003).
    "Zn-neighbor Cu NQR of Zn-substituted YBa2Cu3O7-d and YBa2Cu4O8"